BOOKクラブ

みんなに注目されているソーパーさんたちに、石けん作りや日々の暮らしに影響を与えたお気に入りの一冊と、その本にまつわるエピソードを紹介してもらいました。

「こちらの事情」

あまり本を読まない私に、Taoさんからある日突然、思いもよらないお話をいただき、勢いで「お請けします。」と返事をしたものの、翌日には後悔することしきり…。

さて、人様に本のご紹介ができるほど読書家でもない私が、さんざん悩んだ挙句に選んだ作品は

森 浩美 著 『こちらの事情』です。

この短編集は作者が以前に出版した『家族の言い訳』の続編として書いたとあとがきに書かれていますが、短編集なので前作を読んでいなくても、またどこから読んでも読みやすい作品です。ひとつひとつの物語に、それぞれ家族が描かれています。日常の中の何気ない小さな事柄が巧みに描かれていています。

ひとつの物語で描かれるのは、とても特別な事はなく、私たちの日常にも起こるかもしれないと思えるような話です。たとえば…、
・自分の話を無視し、携帯を操作する娘の携帯電話を取り上げて壊してしまうが、謝るタイミングを掴めず、困惑する父親と、二人の間を取りなす母親…そんな家族の話や、
・故郷の兄から「母親をホームに入所させることにした」と連絡を受け、その兄に頼まれて母親をホームに連れて行くために家族で帰郷することになった息子の心情が描かれた話など…

実際には複雑な事情をかかえている『家族』もあるだろうから、小説のようにはいかないとは思うけれど、作者は「どの物語にも最後には“光”を残した」とあとがきに書いています。「甘いと言われようとも、やはり救いはあってほしいと願う。」とも…。
家族だからこその気持ちの動きや、「実際にこんなこともあるよね…。」というようなことが作品ごとに描かれて、『一番小さな社会』である家族の在り方を再確認できるような作品だと思います。家族の数だけ物語はあるのだとあらためて考えます。
家族シリーズ短編集 第3弾『小さな理由』もあわせて紹介させていただきます。

最後に…この作品を私が読んでみようと思った理由を。

ある日、私と違って、めちゃくちゃ読書家の主人が私に「森 浩美って知ってる?」と尋ねてきました。なんでまた?と思いましたが、私は得意げに「知ってるよ~!だってSMAPの歌、たくさん作詞してるもん!!」デビュー曲もそうですし、『オリジナルスマイル』・『青いイナズマ』・『SHAKE』・『ダイナマイト』…他にも色々。「ふーん、そうなんだ。この本面白かったよ。」と主人がさしだした単行本が『こちらの事情』でした。わたくしSMAPファン歴○○年…そんな『事情』もあったりするのです(笑)


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【ソーパープロフィール】

安藤 敦子さん 東京都出身。埼玉県川越市在住
◆ブログ<Close to you*muku’s soap>
★AEAJ認定 アロマセラピスト・アロマテラピーインストラクター
★AMS認定  ハンドメイド石けんマイスター
生活の木(飯能校)・カルチャーサロン夢時間(ふじみ野)他で手作り石鹸教室の講師を務める。
ある日、中学時代からの親友に「アロマテラピーの検定受けない?」と誘われ、「うん!」と二つ返事で了解したのがアロマテラピーを勉強するきっかけ。アロマテラピーの勉強を通じて「手づくり石けん」に出会いました。長年ひどい手荒れに悩まされていましたが、手作り石鹸を知ってから劇的に良くなり、せっせと作るように。ほぼ家族のためだけに作っていた石けんで、カルチャーセンターの講師になるとは…と驚いています。手づくり石けんを通じてたくさんの方々と出会いました。『ご縁』を大切にして、これからも皆さんと石鹸作りを楽しんでいきたいと思っています。