石けんラボ

石けん作りをいろいろな方向から探る好奇心旺盛な3人のソーパーさんからの実験レポートです。

第6回「灰で石けんを作る-ゼロから作る」

こんにちは。Three Whisksの川口です。

これから私たち3人はいくつか「石けん関連のものをゼロから作る」ことに挑戦し、その模様をレポートさせていただきます。
失敗や、工夫、成長の過程を楽しんでいただければと思いますのでよろしくお願いします。

第1回は「灰で石けんを作る」です。
灰はアラビア語でアルカリというらしく、昔、肉の油が焼いていた木の灰に滴って石けんができたという話はソーパーさんなら聞いたことがありますよね。
それをやってみようというわけです。
まずは灰汁を調達することから。
石けん作りに必要なのはオイルとナトリウムか、カリ。根を育てる肥料はカリウムだということで、タンポポをはじめ根っこが強い雑草を燃やし、熱湯を注ぎ一晩おいてから、漉しました。

出来上がった灰汁はできた直後は pH11以上あったのですが翌日には9.9に。時間の経過でアルカリ度は下がることがわかります。

過程は次の通り。

1.パーム油 125g、ココナッツ油 125g、灰汁 250gで普段通りの石けん作り。
ソーパーの味方、ブレンダーを使ったら少し透明化?

2.そこにアルコールを投入後、ホットプロセス。 ますます透明になり揚げ物をしてアクがいっぱいの油って感じになりました。

3.灰汁を煮詰めると pH が高くなったので投入しましたがこれも手ごたえはありません。

それでこれではいつまでたっても石けんにならないと考えいろいろ調べると、木の方 がアルカリ度が強いとわかり、今度は木の灰を使うことにしました。木の灰はピザ屋 さんの薪の灰をいただきました。
1.pH は苛性ソーダを入れたときのような数値です。
これはもしかしてと期待しましたがやはり石けんになりそうな気配はありません。 苛性ソーダ水のpHは14ではなかった?

2.そこで灰をそのままオイルと同量投入。

型入れ直後と数か月後。手を洗ってみましたが2のアルコールとホットプロセスはさらさ らではありますが油っぽくない液体です。それ以外はトロンとはしていますが完全に油の ままという感じでした。 見た目はフルーチェの様ですが固まることはなく、紙コップに油が沁みだしています。

ここで。 アルコールとホットプロセスで作ったものはその後お鍋を洗ってもギトギトにならなかっ たし、一応はできそこないの液体石けんになったのかも知れない。
苛性ソーダ水と同じpH14で初めても木や草の灰はカリウムなのでどのみち固形石鹸に はならないので普通の方法ではなく、みつろうを加えたらどうか?
あと、普段オイルやアルカリ水の温度が高いときに合わせるとトレースが出やすく、ボテ ボテになってしまうことがあるよね?
それを逆手にとって、高温でやってみたら? といろいろ考察し、再び挑戦。 温度計が割れそうなぐらいに熱したオイルにボコボコさせた灰汁を投入。

そしてなんと!使ったお鍋を洗ってみたら泡が!

「これは!もしかして石けんに?」と大盛り上がりです。 無事、型入れを済ませ、1週間ほど置くと型出しできたので手を洗ってみました。
普通の石けんのように泡立つわけではありませんが乳化してるようで、そのあと手がべたべたすることもなく、これで灰石けんのできあがりと言っていいでしょう。
もう少し時間が経てばもっと石けんらしくなるかも知れません。
はじめはオイルと灰汁のパーセンテージを考えたりしましたが、高温で半分以下まで煮詰めるし、灰の状態がいつも一定になるとは限らず、時間の経過とともにアルカリ度が下がっていくことを考えると多めに入れてみつろうで固める方法がベストでした。
最後に。
もし、試してみたい方がおられましたらオイルに灰汁を入れるときは静かに少しずつ、そして十分に換気できる場所で気をつけて行ってください。
ものすごい煙とともに火災報知器が鳴り、咳が出ました。
 
それではみなさま、今日も健康で美しい1日をお過ごしください…


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【ソーパープロフィール】

3人の出会いはAMSハンドメイド石けんマイスターの講習で。 すぐに意気投合し、勉強会などを定期的に開くようになりました。 今回このような機会をいただき、楽しく、仲良く、三者三様個々の特技を生かしていろいろ研究させていただいています。 どうぞよろしくおねがいします。

五十嵐美佳 千葉県四街道市在住
◆アロマテラピーサロンPikake ウェブサイト http://www.aroma-pikake.com/
★AEAJ認定アロマセラピスト
★AEAJ認定アロマテラピーインストラクター
★JAMHA認定ハーバルセラピスト
★HSA認定ハンドメイド石けんマイスター
★マミフラワーデザインスクール講師
★アロマテラピーサロンPikake(AEAJアロマテラピーアドバイザー認定教室)主宰。
アロマテラピーと手作り石けんの教室を開催。
手作り石けん教室では、植物油、精油、ハーブなどを使い、 「季節を感じられる石けんを丁寧に作ること」をお伝えできるように心がけています。千葉でたおさんをお招きしての手作り石けん講座を主催しています。

河内あつ子 千葉県習志野市 在住
◆aromapod ウェブサイト http://aromapod.info/
★JAA認定アロマインストラクター
★NARD JAPAN協会認定アロマアドバイザー
★ICA国際クレイセラピスト協会クレイセラピストインストラクター
★HSA認定ハンドメイド石けんマイスター
★JAA資格取得講座aroma pod講師
★ICA認定クレイセラピスト資格取得講座講師
★NPO法人ハウスキーピング協会 ハウスキーピングコーディネーター
★NPO法人ハウスキーピング協会 整理収納アドバイザー
★香楽塾 フレグランスコーディネーター
★自然療法指導 打たない美容鍼 免疫エステセラピスト
千葉県習志野市、JR津田沼駅徒歩10分(京成津田沼徒歩9分)の自宅サロンにて、アロマセラピー&クレイスクール&手作り石鹸・手作りコスメ教室等 開講しております。
手作りコスメや基礎化粧品を作成しながら、アロマを生活に生かす方法をご紹介しております。
心も体も 元気に美しくなっていただけるレッスンを目指しております。

川口千賀(かもみぃゆ) 茨城県在住
◆ブログ http://camomillecamomille.blog58.fc2.com/
★HSA認定ハンドメイド石けんマイスター
自分のアレルギーがきっかけで手作り石けんを始めましたが思ったより楽しく、家族にも役に立つことがうれしくて今では1日中、石けんのことを考えています。 考えるの好き、工夫するの好き、道具など自作するの大好き♪ ハーブとクレイに興味を持ち、セラピストを目指し勉強中。 まだまだ少ない茨城ソーパーを増やしたいと思っています。 時々出張レッスンに出没。